Untitled
坊やと一緒に木を植える
規律正しく 同じ作業を繰り返す
毎日 毎日
停滞しているように ゆっくりと繰り返す
君もやがて 飽きてしまうだろう
ぼくも同じ頃 きっと飽きてしまう
そしたら自転車に乗って
草原を走ろう
ふたりして 眩しい雨の中で でたらめな
歌を叫ぶ
母さんと昔やったのだよ
そんな遊び
ぼくはこの白いハットの中で
君もその白いハットの中で
たくさんのこれからを考える
考えて考えて 結局どうでもよくなる
だから木でも植えるしかない
ぼくがまた周りも見えなくなって
悪いくせで その木しか見れなくなっていたら
坊や 声を掛けてくれないか
パパ 雨だよ と